とらぶる☆とらんすふぁ 第九話


● 7 ●

私はお兄ちゃんに押し倒され、ベッドの上で服を脱がされた。シャツは胸元までたくしあげられ、遥さんの大きな胸が露わになる。自分の本当の身体ではないが、少し恥ずかしくなった。

「あの、お兄ちゃん……」

「うん? やっぱ、こういうのはイヤか?」

「ううん、そうじゃないの……。お兄ちゃんに抱いてもらえるのは、すっごく嬉しいよ。でもね、この身体は遥さんのでしょ? だから、ちょっと複雑な気持ちというか……」

要は遥さんの身体に嫉妬していたのだ。私は少し幼児体型で、おっぱいも遥さんほど大きくない。もし、お兄ちゃんがこの身体で満足してしまったのなら、もう私の本当の身体を抱いてはくれないかもしれない。そう思うと怖くて堪らなくなるのだ。

「そりゃ、オレだって本当は亜紀の身体を抱いてみたいさ。でもオレ達は兄妹だろ? それって、本当はいけないことだしさ……お前の為にもならないと思うから……」

そういえばそうだった。私達は兄妹だったのだ。私はそのことをすっかり忘れていて、うっかりお兄ちゃんに近親相姦をお願いしてしまった。やっぱり、ダメだよね。近親は……。でも、本当は私の身体を抱いてみたいって言ってるし、全く望みが無いというわけでもなさそうだ。今は遥さんの身体でも我慢しよう。

「うん、わかった。お兄ちゃんがそう思ってくれてるだけでも十分嬉しいよ……」

「亜紀……」

お兄ちゃんは私に(正確には遥さんの唇に)キスをしてくれた。最初は上唇にやさしく触れて、次に下唇を吸い込む。わわ! お兄ちゃんの唇、とっても柔らかいよ! それにとっても温かくて、やさしくて……。それだけでお兄ちゃんの気持ちが伝わってくる。そしてお兄ちゃん舌は口内に侵入し、私の舌に絡めてきた。お兄ちゃんの唾液と私の唾液が混ざり合って、ピチャピチャという音がする。ああん、とってもエッチで気持ちいいよぉ……。私は腰をくねらせてよがっていると、急にお兄ちゃんはキスをやめ、身体を起こした。そんな、私はもっとお兄ちゃんとキスしたかったのに……。

「ごめん、亜紀。オレもう我慢できない……」

お兄ちゃんはそう言うと自分の服を脱ぎ、私の前で裸になった。さっき射精したばかりなのに、お兄ちゃんのおちんちんはもうすっかり大きくなっている。すごい。こんなにおっきくて、太くて、たくましい物が、これから私の中に入ってきちゃうんだ……。そう思うとちょっと怖くて、ブルッと震えた。

「怖い?」

「うん、ちょっと……」

「じゃあ、少し緊張をほぐそうか」

「え?」

私はそう不思議そうにお兄ちゃんに見つめていると、お兄ちゃんは私のパンツを脱がしてから、両脚を広げ、私のアソコを露わにした。私のアソコはすでにビチャビチャに濡れていた。

「オレによく見えるように、自分で広げてごらん」

「え! うそ!?」

私は思わずそう叫んでしまった。だって広げるって、アソコをでしょ!? 私だって満足に見たことはないし、今は愛液でビチャビチャだ。それをお兄ちゃんに見せるなんて……。そんなの恥ずかしすぎるよぉ……。あっ、でも待てよ。この身体は私のじゃなくて、遥さんのだっけ。だったら別に恥ずかしくないか。できればお兄ちゃんを喜ばせてあげたいし。えい、見せちゃえ!

「うん、わかった……」

私はそう言って右手の人差し指と中指で、大陰唇を開いた。するとわれめの中からキレイなピンク色の小陰唇と膣口と尿道口が表れる。

「亜紀……。とてもキレイだよ」

本当は遥さんのアソコなのだが、余計なことは言わない方が良いだろう。お兄ちゃんも私(遥さん)のアソコを見て興奮しているみたいだし、見せた甲斐があったようだ。

「へぇ、女の子のってこうなってるんだ……」

お兄ちゃんはそう言うといきなり私のアソコに触ってきた。私は思わず「あっ」という声をあげてしまう。

「えっと、こっちがおしっこの穴で、こっちのが膣口かな?」

「あっ、あんっ、ああっ!」

そう指でいじりながら確認するお兄ちゃん。その度にやらしい声をあげてしまう私。だって、お兄ちゃんに触ってもらってると思うと、気持ち良くて声
がでちゃうんだもん!

「おっと、この皮に隠れてるのは何かな?」

「あっ、それは!」

クリトリス。女の子が一番感じてしまう部分をお兄ちゃんに見つけられてしまった。今でさえこんなに気持ちいいのに、そんな所を触られたらどうなってしまうのだろう? お兄ちゃんは両手を使って丁寧に私の包皮を剥く。

「ん? この白いのはなんだ?」

それはたぶん、恥后だ。いつもキレイに洗ってる筈なのに、なんで今日に限って……恥ずかしい……って、あっ、そっか。今日は遥さんの身体だったんだ。遥さんったら、恥ずかしがって、よく洗わなかったのかなぁ……。って、なんで遥さんの身体で私が恥ずかしい目に遭わなきゃいけないのよぅ!

「よし、オレが舐めてキレイにしてやろう」

え!? ダメっ! ダメだよお兄ちゃん! そんなの舐めたら汚いって! 私はそう心の中で祈ったが、その祈りはお兄ちゃんには届かず、お兄ちゃんの舌は私のクリトリスへと伸びた。

「ひゃあっ! あっ! あああああっ!!」

私は悲鳴にも近い声をあげて、お兄ちゃんの頭を両手で掴んだ。気持ちいい。クリトリス気持ちいい! お兄ちゃんの舌が気持ち良すぎて、頭の中が真っ白になった。お兄ちゃんは私(遥さん)の汚い恥后を文句一つ言わずに、ペロペロ舐めている。それはまるで「私の身体には汚い場所なんかない」と言うかのように……。嬉しい。嬉しいよお兄ちゃん……。私のことをそこまで……。このままではオルガスムスに達してしまうかもしれない。私はそんなやさしくて愛しいお兄ちゃんに何かしてあげたくなった。

「お兄ちゃん……。もういいよ……」

「え? 気持ち良くなかったのか?」

「ううん、違うの。すっごく気持ち良かった……。だからね、私もお兄ちゃんを気持ち良くしてあげたくて……」

「亜紀……。じゃあ、いいのか?」

「うん。きて……お兄ちゃん……」

いつまでも自分ばかり気持ち良くなっていては申し訳ないので、私は「入れてもいいよ」宣言をした。いよいよ初めてのセックスである。

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