とらぶる☆とらんすふぁ 第十二話


● 9 ●

「あっ、お兄ちゃん! 遥さんばっかりズルイ! 私も! 私のおまんこにも、ズボズボしてよぉ!」

「よし、わかった。望み通り、ズボズボしてやるぞ」

「ちょっと、遥さん! 『私』の身体で、私のマネしないでよぉ!」

「え? 今日も入れ替わってたのか? お前達!?」

「ううん、そんなことないよ。きっと遥さんがお兄ちゃんのおちんちんを私に取られるのがイヤだから、私のマネをしているだけだよ」

「お兄ちゃん! 遥さんに騙されちゃダメだよ! 本当の私はこっちなんだから。お兄ちゃんならどっちが本当の亜紀か、わかるでしょ?」

あの日から私達三人は、毎日のように3Pセックスをするようになった。あの後、私の身体に憑依した遥さんとお兄ちゃんがセックスを始めてしまったので(あれって近親相姦になるのかな?)、私は喘ぎ乱れる二人を眺めながら、一人寂しくオナニーしていると、やっぱりお兄ちゃんのおちんちんが恋しくなってきちゃって、お兄ちゃんのアナルを舌で愛撫しながら「私も仲間に入れて」と言ってしまったのがことの始まりだった。この結果を招いたのは、全て私の所為だから仕方が無いんだけど、慣れてみると3Pは楽しくて、気持ち良かった。遥さんは清楚そうな顔をしているけど、いざエッチが始まると、私よりも数倍淫乱で、セックスの知識はこの三人の中で一番豊富だった。やっぱり、人柄と言うのは外見だけでは判断できないものである。

「ええい! 静まれ! お前達! このまま喧嘩を続けるようなら、今日はしてやらないぞ! オレだって毎日二人も相手をして、疲れてるんだからな!」

「え!? そんなのヤダよぉ!」

「仲良くしますから! お願いします!」

「よし。それなら二人とも元の身体に戻ってから、仲直りの印にキスをしろ。思いっきりディープなヤツを、だ」

「ええ〜!!」

「それはちょっとぉ……」

「なら今日のチンポはお預けだ」

「や、やります! やりますからそれだけは……」

「ほら、遥さん! チューしましょ! ちゅーっ」

私と遥さんはお兄ちゃんに命じられた通り、おでこにキスをして元の身体に戻った後、ディープで濃厚なキスを交した。お兄ちゃんはそれを見て興奮したのか、いつもより大きく勃起させていた。

「ああんっ、春樹さん! おしりぃ、おしりがいいのぉ! 今日はおしりを開発してぇ!!」

「お兄ちゃん! 私も! 私もおしりで気持ち良くなりたいよぉ! 私の穴の方が小さいから、締りの良さなら遥さんに負けないよ!」

「さっきは遥からだったから、今回は亜紀の番だ」

「やったぁ!」

「仕方が無いですね。それなら私は亜紀ちゃんの勃起しきったやらしい乳首を責めて、早く私の番になるように努力します」

ついこの前、セックスを始めたばかりの私達だけど、遥さんの豊富な知識と、毎日の3Pのおかげで、私達はすっかりエッチになってしまった。こんなにエッチになってしまっても良かったのだろうか?

「亜紀の……キツキツで……スゴイ……」

「ああっ、ああああんっ、いいよぉ! お兄ちゃんのおちんちんが、私の中でビクビクしてるのぉ! おしり、おしりいいよぉ!」

「ああ、春樹さんと亜紀ちゃんの結合部があんなに濡れちゃって、すごくやらしい……。亜紀ちゃん、早く代わって! 私も春樹さんに突いてもらいたいのぉ!」

「ひゃんっ! おっぱい噛んだらダメだよぉ! 感じすぎちゃうぅ!」

私は以前、自分に『憑依』という能力があることを呪った。しかし、この能力があったからこそ、今の私達がある。こんなに気持ちいいことが出来るのなら、『憑依』という能力も、悪くはないのかもしれないと思いながら、今日も三人でセックスを愉しんだ。

END

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